WPでマルチドメインが使える使えない サーバーはどう違う?

2012年2月10日レンタルサーバーコメントは受け付けていません。
さて、WordPressでマルチドメンが使えるか否かがサーバー次第という事はすでに書いた通りです。今回はさらに具体的に、それが使えるサーバーと使えないサーバーはどう違うのかについて触れてみたいと思います。

マルチドメインをWordPressで使うためにはいくつかの条件が必要とされます。その条件とは如何なるものか、まずは、そちらから見てみたいと思います。


ワイルドカードDNS

WordPressでネットワークを作成(=マルチサイト設定)する上での「サーバー要件」として
“WordPress Codex 日本語版”の「ネットワークの作成」ページには下記のように書かれています。
サブドメイン型サイト
ワイルドカードサブドメインを用いて動作します。Apacheでこれを有効にし、DNSレコードにワイルドカードサブドメインを追加する必要があります。(設定方法は手順2を参照のこと)
サーバ側でワイルドカード設定済みのホストであれば、自分で行なうのはDNSレコードの追加のみです。
共有サーバは対応していないかもしれません。この機能を有効にする前に、自分のウェブホストを確認してください。
これを解りやすく言うと、ワイルドカードというのはアスタリスク「*」の事ですから、DNSに

*.domain.com

というレコードを追加しなさいよ、という意味ですが、ここにも書かれているように共用レンタルサーバーの場合はそう思うようにはなりません。ただ、この問題はサブドメインで同様の設定が出来れば回避できます。すなはちサブドメイン名として「*」が使用出来れば問題有りません。

しかし、中にはhetemlやロリポップのようにサブドメイン名として使える文字を制限し、そこから「*」を除外ている所も多いので、これもままならないケースが多いことも事実です。


「*」はどう作用するのか?

なぜ、この「*」が必要かというと、これは俗な言い方をすれば「何でも来い」的なURLになるという事になります。例えばWordPressをインストールしたURLが、

www.domain.com

であれば、aaa.domain.comであろうが、bbb.domain.comであろうが全てwww.domain.comが表示されるようになります。後はWordPress側でそのサブドメインがどのサイトを指すのかを判断して、それに見合ったサイトを表示するようになります。

要するにこれが設定できれば、後はWordPress側だけでサブドメインを使ったサイトを100%制御出来る、という事になります。

だからと言って、これが出来なければサブドメイン式のマルチサイトが使えない訳でも有りません。レンタルサーバー会社が通常提供しているコントロールパネル等でサブドメイン設定の際に
“www.domain.com”のインストールディレクトリを指定できればこの問題も回避出来ます。

確かにWordPress側で全て制御できればラクチンこの上なしですが、もしそうでないとしてもちょっとひと手間必要、といった程度の事でしょう。


目的がマルチドメインであれば必要ない

設定できれば便利この上ないワイルドカードサブドメインですが、これらが重要視されるのはあくまでサブドメイン型のマルチサイトを展開する場合に限られ、その用途がマルチドメインのみである場合はこれらの問題も関係なくなります。

コントロールパネルで新たなドメインを追加する場合、サブドメインにワイルドカードの使用が出来るか否かに関わり無く新規ドメインとそのディレクトリを指定する事になるので、ここまでの手間はどちらも一緒です。

全ての新規ドメインを”www.domain.com”と同じディレクトリに指定さえ出来れば、後はWordPress側でドメインマッピングの設定をするのみになります。


マルチサイト、マルチドメインが使えないサーバー

既に上記の事でご理解頂けると思いますが、このマルチサイト、マルチドメインが使えるか否かは、新たなドメインを全て同じWordPressのインストールディレクトリに設定することが出来るか否かにかかっています。

レンタルサーバー会社によっては、新たなドメインあるいはサブドメインを設定した際に、自動的にそのディレクトリが生成されるシステムになっているケースがあります。この場合はドメインを任意のディレクトリに変更することも出来ないケースが多く、マルチサイト、マルチドメインは使う事が出来ません。

WPでマルチドメイン、選ぶサーバーを間違えたら動かない

2012年2月1日レンタルサーバーコメントは受け付けていません。

WordPressが複数サイト対応となったことはあちらこちらのサイトでも確認できますし、ご存知の方も多い事と思います。しかしながら、複数サイトを1本のWordPressで運用しようとなった時、レンタルサーバー自体がそれに対応できない仕様であるという状況に直面し、しかたがないので全てのドメインに別々のWordPressをインストールしてサイトを運営している、そんな状況の方々も少なく無いのではないでしょうか。

ひとつのサイトにひとつのWordPress、これはこれで沢山の利点があります。が、一方でひとつのWordPressで複数のサイト、更には複数のドメインを使えたら、どれほど管理が楽だろうか?そのように考える方も少なく無いのではないかと思います。

サイトの用途に応じ、使い分けが出来る事が理想、という事ですね。

しかしながら、これを実現する為の最初の難関がレンタルサーバー選びにあります。WordPress側でのマルチサイト、マルチドメインの設定がどんなに簡単な事でも、まず、ここをクリアしなければどうにもなりません。

ですから1本のWordPressでの複数サイト運営を考えるのであれば、まずはレンタルサーバー選びから始めなくてはならない、これが本来の手順であり、そのための設定云々はその次の話です。

日本国内には膨大な数のレンタルサーバー会社がありますが、実際のところこれらの機能に対応出来るところはまだ非常に少ない状況です。逆に海外のサーバーの場合は、これらに対応できないところは極めて少ないといえます。せいぜい100件に1件有るか無い可でしょう。なぜこのような状況であるのかは極めて単純な理由によるものですが、それについてはまた後日改めて書きたいと思います。

当サイトでも調べた数はまだまだ決して多く無いですが、間違いなくWordPressをマルチドメインで使えるレンタルサーバー会社を載せていますので、多少なりとも参考にしていただければと思います。

WordPressがマルチドメイン対応となるまでの道のりを振り返る

2012年1月31日マルチドメインコメントは受け付けていません。

ウェブサイトを量産するにはムーバブルタイプ(MT)に限る!

長いことこんな風に言われてきました。以前はマルチサイトを展開するにはコレしかなかったんですね。私はMTを使った事は殆ど有りません。数回インストールなどしてやり方を覚えようとしたことは有りますが、その頃既にWordPressも使っていたので、MTの方はどうしてもそのややこしさに馴染めず、適当なところで止めてしまい、扱いの簡単なWPの方に傾倒してしまいました。

その後、WordPress μが出てきて、WordPressでもマルチサイトでの運営が可能となりました。が、しかしこのバージョンはあくまでブログサービス用に作られたものらしく、ひとつの独自ドメイン上に多数のサブドメインを使ってサイトを運営する、という主旨のものだったようです。ですから、せっかく1本のWordPressで複数サイトが運営できたとしても、そこに複数のドメインを持ち込むことは出来ませんでした。

しかし、そこはオープンソースの強み、すぐにマルチドメインでの展開を可能とするプラグインが作られました。当時、Yet Another Multi Site Managerなどが有名でしたが、半有償プラグインのような形で、WPMU DEVというサイトがそのものズバリの名前でMulti Site Managerというプラグインを出していました。

これがまた、非常に使いやすかった!

しかもこの2つは、通常版のWordPressにも流用が可能で、ですからWordPressも3.xになってからマルチサイトが可能となりましたが、実はプラグインを使えば2.xの時代からマルチドメインでの運用までもが可能だったのです。

さて、WordPress 3.xになり、ちょっとした設定が必要とは言え、ネットワークとの名称でマルチサイトでの展開が可能となりました。そして、当サイトでも紹介しているWordPress MU Domain Mappingというプラグインを使う事により、マルチドメインでのサイト展開も可能となりました。

と同時にWordPress μの方は開発も終了し、今は通常版のWordPressの方に統合された、という形になっています。それに伴い、Yet Another Multi Site Managerの方は3.xに未対応のままで、今は使用することが出来なくなり、WPMU DEVのMulti Site Managerはどこかへ消え失せました。

しかし、非常に惜しい話ですが、今は使えなくなった2つのプラグイン、特にMulti Site Managerの方がWordPress MU Domain Mappingなどよりもはるかに使いやすかった。そんな気がします。